恋愛
記事一覧に戻る
「勝負服は赤」は本当?281人の女性で検証した恋愛心理実験
出典: Agthe et al. (2023), PLOS ONE, CC BY 4.0(条件別に「赤」を身につけた割合)
3行でわかる要約
- 「赤」は世界中で恋愛・情熱を象徴する色とされ、女性が魅力的な男性に会うときは赤を身につけやすい、という説がある。
- 281人の女性を対象に、生理周期(妊娠しやすい時期かどうか)と、会う相手の魅力度の両方が「赤を選ぶ行動」に影響するか実験で検証した。
- 「魅力的な男性に会う予定があるときに赤を選びやすい」という効果は一部支持されたが、「生理周期による影響」は確認できず、過去の研究の再現性に疑問符がついた。
原文(アブストラクト)の日本語訳
※このセクションは論文のアブストラクト(要旨)を翻訳したものです。論文本文の全訳ではありません。
色、特に赤色は、さまざまな社会的プロセスに関与するとされてきました。先行研究では、女性が自身の魅力を高めるために戦略的に赤色を身につけることがあると示唆されていますが、この知見の再現性には疑問が呈されてきました。本研究は、この分野の知見を強化するための、十分な検定力を備えた概念的追試です。女性が(1)月経周期の妊娠しやすい時期(そうでない時期と比較して)、および(2)魅力的な男性と交流することを予期している場合(魅力の低い男性や対照条件と比較して)に、赤色をより身につけやすいかどうかを検証しました。
分析では、交際状況、年齢、当日の天気など、理論的に関連する共変量を統制しています。2つの仮説のうち後者のみ、一部支持する結果が得られました(主にホルモン避妊薬を使用している女性において)。前者の仮説に関する結果は統計的に有意ではありませんでした。女性(N=281)は、魅力的な男性と交流することを予期している場合により多く赤色を身につけましたが、月経周期の妊娠しやすい時期に赤色の着用が増えるという予測は支持されませんでした。これらの結果は、色と恋愛的魅力に関わる心理的プロセスとの関連について、限定的な再現性しか示さなかったことを示唆しています。
原論文(PLOS ONE, CC BY 4.0)を見るコメント
※コメント機能は準備中です(見た目のみのサンプルで、投稿はまだできません)
ころんの解説
赤い口紅や赤いドレス、「勝負服は赤」ってよく聞きますよね。実は心理学の世界でも「赤は恋愛や情熱を連想させる色」として、世界中の文化で共通して研究されてきたんです。今から10,000年前の古代エジプトでも、女性が赤い口紅や頬紅を使っていた記録があるそうですよ。
この研究では、281人の女性に「これから魅力的な男性に会う」「あまり魅力的でない男性に会う」といった場面を想定してもらい、実際にどんな色を身につけやすいか記録しました。同時に、生理周期のどの時期かも記録して、"妊娠しやすい時期ほど赤を選びやすいのか"も一緒に調べています。
結果は「魅力的な男性に会う予定があると赤を選びやすい」という効果は一部(特にホルモン避妊薬を使っている女性で)確認されましたが、「生理周期による影響」の方は確認できませんでした。過去の研究で言われていたことが、必ずしも全部再現されるわけではない、という科学らしい結果でしたね。
「一緒に読んでみましょう♪」